和歌山県河川底質改善

 目  的    

: 河口付近の悪臭発生阻止と底湿の改善。

 実験方法 

: 河川中流に実験区、実験区より上流に対象区(両区とも9m×11m)

    

 菌体投入日・投入量    平成12年 8月 3日   30個

           

                 平成12年 9月 5日   30個

 採泥日   

: 8月3日、8月17日、9月5日、9月20日、10月5日

 分析項目 

: COD(rO/g)、強熱減量(%)、硫化物(rS/g)

実験区域

対象区のヘドロ
粘性が強く凝集性はほとんどみられない

実験区のヘドロ
粘性がなく、砂状に変化した。

8月3目、9月5目の固定化菌体の投入により、外的負荷変動く工場排水の流入、油分の 流入、海水の入等)があるにも関わらず、CODsed、強熱減量、硫化物の分解・除去が 行われています。これは、固定化菌体中の微生物がヘドロ中で徐々に安定化し、基質の分 解を行い約1ヶ月には、分析数値に変化がみられたものと考えられます。
 8月3員より開 始し、8月17目に対照区・実験区ともにCODsed、強熱減量、硫化物が大きく増加しま した。その後も対照区では大きく増減を繰り返しました。一方実験区では、CODsedは確 実に減少傾向にあり、同様に硫化物も減少傾向にあります。強熟減量については、対照区 では大きな増減があるにもかかわらず実験区の測定値は3%前後で安定した処理が行われ ています。また、実験区においての平均除CODsed39%、強熱滅量5.7%、硫 化物21.8%となりました。
 ヘドロの見かけの状態として対照区では10月5目の時点で粘性が強く、凝集性はほと んど見られませんでしたが、実験区においては実験当初より砂状であったものの、9月2 0目、10月5目には相当砂が目立ちはじ。めました。 よって、CODsea、強熱減量を長期的に処理することにより、硫化物への移行を抑樹し、 また、硫化物の除去を行い悪臭発生の防止、ヘドロの浄化を行うことが出来ます。

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