厚生省(現厚生労働省)では、実態調査において室内空気中で高い汚染を示した化学物質などから、以下の8物質について指針値を示しています。この指針値は、現状において入手可能な科学的知見に基づき、人がその化学物質の示された濃度以下のばく露を一生涯受けたとしても、健康への有害な影響を受けないであろう、との判断により設定されています。(ただし、ホルムアルデヒドについては、短期間のばく露によって起こる毒性を指標として策定されています) |
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量単位の換算は、25℃の場合による。ppmは百万分の1、ppbは10億分の1 |
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平成13年7月25日に上の3物質について、指針値が追加されました |
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揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)とは、常温で蒸発する上のような有機化合物(沸点50℃〜250℃のものが大部分)のことで、室内には通常いくつもの物質が存在します。総揮発性有機化合物(TVOC:Total Volatile Organic Compounds)は、個々の揮発性有機化合物の総和で、室内の空気状態の目安となります。暫定目標値は、400μg/。 ホルムアルデヒドは、住宅においてしばしば発生する代表的な化学物質の一つです。発生源としては、建材、家具、暖房器具の使用、喫煙などがあります。特に尿素−ホルムアルデヒド系接着剤として多く使用されており、合板・パーティクルボードの接着剤の原料、壁紙用接着剤の防腐剤としても利用されています。人体への影響としては、0.08ppmくらいから臭いを感じ、それ以上の濃度では、0.4ppm程度で目がチカチカしたり、0.5ppm程度で喉が痛くなる場合が多いことが報告されています。また、発ガン性があることも疑われています。 |
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