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               ●紅色非硫黄細菌 Rhodospillaceae科 
                     有ロドバクター属で、各種有機物分解・硫化物悪臭物質の吸収できる性質をもつ菌体。 
                    ○嫌気的明条件(酸素がなく、光がある状態)下では、光合成反応(光利用)により 
                     有機物を同化(摂取→変化→利用)します。 
                    ○好気的暗条件(酸素があり、光がない状態)下では、呼吸(酸素利用)により有 機物を分解します。 
                     ですので、有機物のある状態下で、有機物・悪臭物質を消失させる効果を発揮します。 
                     有機物をエネルギー源とする。好気的また嫌気的条件下で光合成により有機物や悪臭物質を分解吸収 
                     する。 
                ●紅色硫黄細菌 Chromatiaceae科 
                    クロマチウム属で、嫌気的明条件下で光合成を行い、二酸化炭素及び有機物を光 
                合成反応により、水素供与体として利用し生育する。嫌気的明条件(酸素がなく、光がある状態)下では、光合成反応の際、二酸化炭素を還元し硫化水素を酸化して、菌体内に硫黄として蓄積できる。すなわち毒性の強い硫化水素を除去し硫黄 
                に変化させる効果があり、硫化水素の発生がなくなるので水質を良くし、魚類生存 に好ましい環境になります。有機物分解過程で発生するアンモニアも利用して除去できます。 
                    (嫌気的条件下で硫化水素を利用して光合成を行う。この光合成では水ではなく硫化水素を利用するので酸素は発しない。この点、水から水素を得て酸素を放出する植物の光合成とは異なる。) 
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